ビットレンディングは、保有している暗号資産(仮想通貨)を貸し出すことで利息を得られるサービスです。
売買をせずに資産を増やせる手段として注目されており、年利10%前後の利回りが提示されていることから、気になっている方も多いのではないでしょうか。
一方で、「本当に安全なのか?」「なぜそんなに利率が高いのか」といった不安を感じる方も少なくありません。レンディングサービスは、仕組みを理解せずに利用するとリスクを見落とす可能性があります。
この記事では、ビットレンディングの仕組みや年利、安全性について初心者にも分かりやすく解説します。メリットや注意点もあわせて紹介するので、利用を検討している方は参考にしてください。
ビットレンディングとは

ビットレンディングは、保有している暗号資産(仮想通貨)を貸し出すことで利息を得られるサービスです。
売買を行わずに資産を増やせる点が特徴で、長期保有(いわゆるガチホ)している通貨を活用したい人に向いています。
銀行預金のように資産を預ける点では似ていますが、仕組みは大きく異なります。銀行預金は元本保証がありますが、ビットレンディングは暗号資産の貸借契約であり、元本は保証されていません。
- 元本保証あり
- 利息はほとんどなし
- いつでも引き出し可能
- 元本保証なし
- 利息は高い
- ロック期間は引き出せない
※ビットレンディングは預金ではなく、暗号資産の貸借契約です。
また、預けた資産は運営側が外部で運用し、その利益の一部が利息として還元される仕組みです。
対応通貨は7種類
ビットレンディングでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など、主要な暗号資産に対応しています。
BTC
ETH
XRP
SOL
USDT
USDC
DAI
対応通貨はサービス側であらかじめ指定されており、ネットワーク・最低貸出数量などの条件も定められています。
最大年利は約10%
ビットレンディングでは、通貨や条件によって異なりますが、年利7%〜10%前後の年利が提示されています。
| 通貨 | 年利 | 最低貸出数 |
|---|---|---|
BTC |
8% | 0.0022 |
ETH |
8% | 0.07 |
XRP |
7% | 75 |
SOL |
7% | 1.3 |
USDT |
10% | 200 |
USDC |
10% | 200 |
DAI |
10% | 200 |
利息は毎月付与される仕組みとなっており、受け取った利息を再度貸し出すことで、複利運用も可能です。
ビットレンディングの安全性は?

ビットレンディングは、高い利回りが期待できる一方で、銀行預金とは仕組みが異なり、元本が保証されているサービスではありません。
そのため、「どのようなリスクがあるのか」「どの程度の安全対策が取られているのか」を理解したうえで利用を判断することが重要です。
元本保証はない
ビットレンディングでは、預けた暗号資産の元本は保証されていません。
サービス運営者の「破綻・資金繰り悪化など」によって返還されない可能性もあります。
利用規約 第18条 ユーザーの同意事項、当社の免責
(1)暗号資産貸借取引は預金又はこれに類似する取引ではなく、いかなる意味においても取引元金が返還される保証はないこと
参照:利用規約
多層的なセキュリティ体制
ビットレンディングでは、資産の保護と不正アクセス対策の両面でセキュリティ対策が導入されています。
資産管理には「Fireblocks」の技術が採用されており、秘密鍵を複数の環境で分散管理する「MPC(マルチパーティ計算)」技術によって、不正流出リスクを抑える設計となっています。
また、取引の承認には複数の確認プロセスが必要となるため、単一の侵害で資産が動かされるリスクを低減しています。
さらに、ユーザー側の対策としては多要素認証(MFA)が導入されており、ログインや返還申請などの重要操作では、パスキー認証やワンタイムパスワード、場合によっては顔認証が求められます。
このように一定のセキュリティ対策は講じられていますが、暗号資産サービスである以上、ハッキングやシステムリスクを完全に排除できるわけではない点には注意が必要です。
ビットレンディングのメリット

ビットレンディングには、暗号資産を効率的に活用できる以下のメリットがあります。
会員優待制度がある
貸出数量や期間に応じて、利率の優遇などが受けられる「会員優待制度」が用意されています。
長く利用するほど条件が良くなる設計となっており、継続利用のメリットがあります。
VIPランク特典
貸出残高によってランクが変わるVIPプログラムで、通常の貸借料率に加えて貸借料率が最大5.0%がブーストされます。
| VIPランク | 貸出残高 | 料率ブースト | 無料回数 |
|---|---|---|---|
| VIP0 | 300万円未満 | ×0.0% | 年4回 |
| VIP1 | 300万〜500万円未満 | ×1.0% | 年5回 |
| VIP2 | 500万〜1,000万円未満 | ×1.5% | 年6回 |
| VIP3 | 1,000万〜3,000万円未満 | ×2.0% | 年7回 |
| VIP4 | 3,000万〜5,000万円未満 | ×3.0% | 年8回 |
| VIP5 | 5,000万〜1億円未満 | ×4.0% | 年10回 |
| VIP6 | 1億円以上 | ×5.0% | 年12回 |
その他の特典は以下の通りです。
- VIP限定レポート配信(VIP2~)
- 問い合わせ優先対応(VIP3~)
- VIP専用LINEチャンネル招待(VIP3~)
- Web3.0・AI専門誌「Iolite」無償送付(VIP3~)
- 専属サポート担当(VIP6)
- イベントご招待
長期優待プログラム
半年以上にわたって150万円以上の資産を弊社に貸出し頂いたユーザーを対象に、貸借料率を最大5.0%ブーストされます。
| 継続期間 | 料率ブースト |
|---|---|
| 0.5年 | ×0.5% |
| 1.0年 | ×1.0% |
| 1.5年 | ×1.5% |
| 2.0年 | ×2.0% |
| 2.5年 | ×2.5% |
| 3.0年 | ×3.0% |
| 3.5年 | ×3.5% |
| 4.0年 | ×4.0% |
| 4.5年 | ×4.5% |
| 5.0年以上 | ×5.0% |
VIPランク特典と長期優遇プログラムのブーストは併用されます。
② 長期優待分:8% × 3% = 0.24%
③ 合計:8% + 0.40% + 0.24% = 8.64%
一定期間経過後は途中解約が可能
ビットレンディングでは、貸出開始から30日経過後であれば、途中で返還申請を行うことができます。
返還方法として「月末返還」と「即時返還」の2つを選択できます。どちらも返還までの目安は7営業日以内ですが、貸借料の扱いが異なります。
| 方式 | 返還タイミング | 貸借料 |
|---|---|---|
| 即時返還 早く戻したい人向け | 6月11日〜7営業日以内 | 返還請求を行った月は付与されない |
| 月末返還 利息を受け取りたい人向け | 7月1日〜7営業日以内 | 返還請求を行った月も付与される |
年4回まで返還手数料が無料
暗号資産の送金には手数料が発生しますが、ビットレンディングでは年4回まで無料で返還が可能です。
貸出残高を増やしてVIPプログラムに参加することで年最大12回まで無料の回数を増やすことができます。
運用レポートが公開されている
ユーザーが貸出ししている資産の運用実績を四半期ごとにレポートとしてユーザー限定に公開しています。
資産がどのように運用されているかを確認できるため、透明性の面でも安心感があります。
ビットレンディングの注意点

ビットレンディングは利回りの高さが魅力ですが、いくつか注意すべき点もあります。
資産が30日間ロックされる
ビットレンディングでは、貸出開始後すぐに資産を引き出せるわけではありません。
契約成立から30日間は返還申請ができないため、短期で使う予定の資金を預けるのには向いていません。
年利は固定ではない
ビットレンディングの年利(貸借料率)は固定ではなく、運用状況や市場環境によって変更される可能性があります。
利用規約 第6条 個別契約の成立
3.個別契約期間中の貸借料率は、当社の合理的な裁量により定めるものとし、ユーザーは予めこれに同意する。また、ユーザーは、合理的な理由がある場合には、当社が貸出条件等を変更することができることに同意する。
参照:利用規約
そのため、「年利○%」という数値は将来にわたって保証されるものではありません。
返還時に日本円換算で損失になる可能性がある
1BTC(1,000万円)を年利10%で運用していたとしても、返還時に暗号資産自体の価格が下落した場合、利息を受け取っていても円換算では資産が減少する可能性があります。
このように、「利息=利益」とは限らない点には注意が必要です。
国内取引所のレンディングと何が違うの?
国内取引所のレンディングとビットレンディングの違いは、主に「利回り」と「サービスを提供する事業者の枠組み」にあります。
まず利回りについては、ビットレンディングは年利約7〜10%と高い水準が設定されています。一方で、国内取引所の貸暗号資産サービスでは、年率1〜5%前後になるケースが多く、利回りには差があります。
| サービス名 | BTC年率 |
|---|---|
| BitTrade | 1.1% |
| GMOコイン | 1.3% |
| ビットレンディング | 約8% |
しかし、レンディングの仕組み自体は大きく変わりません。
いずれも暗号資産を事業者に貸し出す「消費貸借取引」であり、元本保証がない点や、返還されないリスクがある点は共通しています。
違いがあるのは、サービスを提供する事業者の位置づけです。
例えば、BitTradeやGMOコインなどの国内暗号資産取引所は金融庁登録業者として一定の規制のもと運営されています。
これに対してビットレンディングは、暗号資産レンディングを専門とするサービスであり、国内取引所が提供する貸暗号資産サービスとは提供元の性質が異なります。
どちらも元本保証がない点は共通していますが、国内取引所のレンディングは金融庁登録業者が提供しているのに対し、ビットレンディングは利用規約上、暗号資産貸借取引として提供されるサービスです。
そのため、利回りだけでなく、サービス提供元の信用力(運営実績等)や返還リスクも含めて判断する必要があります。