- Binance Japanの取引所では、どんな注文方法を利用できる?
- それぞれの違いや使い方も知りたい。
Binance Japanの取引所では、指値注文や成行注文だけでなく、他にも複数の注文方法を利用できます。注文方法によって、価格の指定方法や注文が出される条件、約定までの流れが異なります。
この記事では、Binance Japan取引所で利用できる注文方法の種類や使い方について解説します。
Binance Japanで利用できる注文方法
Binance Japanの取引所では、価格を指定して売買する指値注文や、その時点の市場価格で売買する成行注文に加えて、条件付き注文や分割注文など複数の注文方法を利用できます。
主な注文方法は以下のとおりです。
Binance Japanの成行注文とは
Binance Japanの成行注文は、価格を指定せず、その時点で板に出ている注文とすぐに売買する注文方法です。
指値注文のように「○円になったら買う」と価格を指定するのではなく、注文を出した時点で利用できる最良価格から順に約定します。
たとえば、BTC/JPYで成行買い注文を出した場合は、板に並んでいる売り注文のうち、価格が低いものから順にマッチします。1つの価格帯だけで注文数量を満たせない場合は、その次の売り注文まで使って約定します。
そのため、成行注文はすぐに約定しやすい一方で、最終的な約定価格を事前に固定できません。注文時に想定していた価格と実際の約定価格に差が生じることがあり、この価格差をスリッページと呼びます。
成行注文の使い方
Binance Japanの現物取引画面で、注文方法から「成行」を選びます。
成行注文では価格を入力せず、購入・売却する数量や合計金額を指定して注文します。

たとえば、1万円分のBTCを購入する場合は、合計金額に10,000円を入力して買い注文を出します。暗号資産同士で取引を行う場合は、購入または売却に必要な暗号資産の数量を入力します。
注文を確定すると、その時点で板に並んでいる反対注文と順番にマッチします。約定した数量や価格は、取引履歴から確認できます。
スリッページ許容値を設定できる
Binance Japanの成行注文では、最大1%までスリッページ許容値を自分で設定できます。
スリッページ許容値を設定すると、設定した範囲を超える価格では約定しません。許容範囲内に十分な注文がない場合は、約定できなかった数量がキャンセルされます。
スリッページ許容値を1%に設定した場合、注文送信時の直近市場価格を基準に、買い注文は最大1%高い価格、売り注文は最大1%低い価格まで約定を許容します。
Binance Japanの指値注文とは
Binance Japanの指値注文は、購入または売却したい価格を自分で指定して注文する方法です。
たとえば、BTC/JPYが1,250万円で取引されているときに「1,200万円まで下がったら買いたい」という場合は、購入価格を1,200万円に指定して注文します。反対に、「1,300万円まで上がったら売りたい」という場合は、1,300万円で売却注文を出すことができます。
成行注文のようにその時点の価格ですぐに売買するのではなく、自分が希望する価格を基準に注文できる点が指値注文の特徴です。
ただし、注文を出しただけでは取引は成立しません。市場価格が指定した価格まで動かなかった場合は、注文が未約定のまま残ります。
例外として、買い指値を現在の売り価格以上、売り指値を現在の買い価格以下に設定すると、指定価格と同じ注文がなくても、条件を満たす反対注文が板にあればすぐに約定します。
売り板がある場合
買い板がある場合
指値注文の使い方
指値注文を利用する場合は、Binance Japanの現物取引画面で取引する通貨ペアを選択し、注文方法から「指値」を選びます。

その後、購入または売却したい価格と数量を入力します。入力した内容を確認し、購入する場合は「買い」、売却する場合は「売り」から注文を出します。
注文後にすぐ約定しなかった場合は未約定注文として残り、指定した価格で取引が成立するまで待つことになります。約定前であれば、未約定注文からキャンセルすることもできます。
BBOを使って指値価格を設定できる
Binance Japanの指値注文では、BBOを使うと自分で価格を入力せず、選択した板の価格を基準に指値価格を自動で設定できます。注文を出す前に板の価格が動いた場合も、選択した基準に合わせて価格が更新されます。
BBOでは、「カウンターパーティ」と「キュー」から基準となる価格を選択できます。

- カウンターパーティ:反対側の板を基準にする
- キュー:自分と同じ側の板を基準にする
たとえば買い注文の場合、カウンターパーティでは売り板、キューでは買い板の価格が基準になります。売り注文の場合は反対です。
また、カウンターパーティとキューには「1」と「5」があり、板の何番目の価格を基準にするかを指定できます。
- カウンターパーティ1:反対側の最良価格
- カウンターパーティ5:反対側の5番目の価格
- キュー1:同じ側の最良価格
- キュー5:同じ側の5番目の価格
たとえば買い注文で「カウンターパーティ1」を選択すると、その時点で最も安い売り価格を基準に指値価格が設定されます。「キュー1」を選択した場合は、その時点で最も高い買い価格を基準に注文を出します。
なお、BBOは発注時の指値価格を板の価格に連動させる機能であり、注文後も価格を追い続けるトレーリングストップとは異なります。
また、カウンターパーティを選択すると成行注文に近い価格で注文できますが、あくまで指値注文のため、設定された価格を超えて約定することはありません。
Binance Japanのストップリミット注文とは
Binance Japanのストップリミット注文は、あらかじめ設定したストップ価格に到達すると、指定した価格で指値注文を出す注文方法です。
通常の指値注文は、注文を出した時点ですぐ板に並びますが、ストップリミット注文は、設定したストップ価格に到達するまで指値注文を出しません。
このように、「一定価格まで上昇したあと、指定した価格まで下落したら買う」押し目買いのような注文を事前に設定できます。
ストップリミット注文の使い方
Binance Japanの現物取引画面で、注文方法から「ストップリミット」を選びます。

以下の項目を入力します。
- ストップ価格:指値注文を出す条件となる価格
- 価格:ストップ価格到達後に板へ出す指値価格
その後、
- 金額:購入及び売却したい暗号資産の数量
- 合計:日本円及び暗号資産で購入及び売却したい金額・数量
のどちらかを入力して、入力内容を確認して注文を出すと、注文が行われます。
Binance Japanの逆指値注文とは
Binance Japanの逆指値注文は、あらかじめ設定したストップ価格に到達すると、成行注文を出す注文方法です。
通常の指値注文とは異なり、逆指値は現在価格より高い価格まで上昇したら購入したい場合や、現在価格より低い価格まで下落したら売却したい場合に使われます。
売り板がある場合
到達までは発注しない
ストップリミット注文のように指値価格を別途設定しないため、価格が大きく動いている場面でも約定しやすい一方、ストップ価格と実際の約定価格が同じになるとは限りません。 急激な価格変動や板の状況によっては、スリッページが発生する場合があります。
逆指値注文の使い方
Binance Japanの現物取引画面で注文方法から「逆指値」を選びます。

その後、ストップ価格と金額を入力して注文を出します。
スリッページ許容値を設定できる
Binance Japanの逆指値注文では、最大5%までスリッページ許容値を自分で設定できます。
スリッページ許容値を設定すると、設定した範囲を超える価格では約定しません。許容範囲内に十分な注文がない場合は、約定できなかった数量がキャンセルされます。
スリッページ許容値を5%に設定した場合、注文送信時の直近市場価格を基準に、買い注文は最大5%高い価格、売り注文は最大5%低い価格まで約定を許容します。
Binance Japanのトレーリングストップ注文とは
Binance Japanのトレーリングストップ注文は、市場価格が有利な方向へ動いたときに基準価格を追いかけ、そこから一定割合だけ反転したときに注文を出す方法です。
トレーリングストップでは、市場価格が有利な方向へ動くたびに基準となる価格も動きます。ただし、不利な方向へ動いた場合は基準価格を戻しません。
たとえば、BTC/JPYで買いのトレーリングストップを5%に設定したとします。
BTC価格が12,000,000円から11,400,000円まで下落すると、最安値も11,400,000円まで追従します。その後、最安値から4.9%上昇しても注文は発動しません。
さらに価格が下落して11,399,999円の最安値を更新した場合は、この価格が新しい基準になります。その後、最安値から5%上昇すると条件を満たし、買い注文を出します。
トレーリングストップ注文は、条件を満たして注文が発動するか、ユーザー自身で注文を取り消すまで有効です。価格が有利な方向へ動いている途中で、自動的にキャンセルされることはありません。
トレーリングストップ注文の使い方

Binance Japanの取引画面で「トレーリングストップ」を選択すると、トレーリングデルタや注文方法、アクティベーション価格などを設定できます。
上記の画像では、買いのトレーリングストップを5%に設定しています。入力する主な項目は以下のとおりです。
- トレーリングデルタ:最安値から何%上昇したら注文を発動するかを設定
- 指値・成行:条件を満たしたあとに出す注文方法を選択
- 金額:購入するBTCの数量を入力
- アクティベーション価格:価格の追跡を開始する条件を設定
アクティベーション価格を設定しない場合は、注文を出した時点から価格の追跡を開始します。
また、上部の「指値」「成行」では、トレーリング条件を満たしたあとの注文方法を選択できます。成行を選択すると条件到達後に成行注文を出し、指値を選択するとあらかじめ指定した価格で指値注文を出します。 指値の場合は、注文が発動しても指定価格で売買できる相手がいなければ、すぐに約定しない場合があります。
Binance JapanのOCO注文とは
OCO注文は、2つの注文を同時に設定し、片方が成立するともう片方を自動で取り消す注文方法です。
OCO注文の使い方

Binance Japanの取引画面で「OCO」を選択すると、TP指値・SLトリガー価格・SL指値・金額を設定できます。
上記の画像では、以下のように入力しています。
- TP指値:11,500,000円
通常の買い指値注文として出す価格 - SLトリガー価格:13,000,000円
ストップリミット注文を発動させる価格 - SL指値:13,000,000円
SLトリガー価格に到達したあと、実際に板へ出す買い指値価格 - 金額:BTC
購入するBTCの数量
OCO注文では、通常の指値注文とストップリミット注文を同時に設定します。どちらか一方が約定すると、もう片方の注文は自動で取り消されます。
SL側は、13,000,000円に到達した時点で即座に13,000,000円で約定するわけではありません。SLトリガー価格はあくまで注文を発動する条件であり、到達すると設定したSL指値で買い指値注文を板へ出します。
その他の注文方法
Binance Japanでは、TWAP注文・取引高比率(POV)注文・スケーリング注文も利用できます。これらは、注文を複数回に分けたり、市場の取引量に合わせて執行量を調整したりする注文方法です。
TWAP注文は、大きな注文を複数の小さな注文に分け、一定時間にわたって少しずつ注文します。大口注文による価格への影響やスリッページを抑えたい場合に利用できます。
取引高比率(POV)注文は、市場全体の取引量に対して指定した割合になるように、注文の量を調整します。取引量が増えれば注文量も増え、取引量が減れば注文ペースも落ちます。
スケーリング注文は、指定した価格範囲に複数の指値注文をまとめて配置する注文方法です。
これらは大きな注文を分割して執行する場合などに使われるため、通常の売買では指値注文や成行注文、逆指値注文などを利用するケースが中心です。